自分で手軽にできる便秘解消法の一つにツボ押しがあります。
東洋医学では、ツボを刺激することで血行や気の流れを良くして体のさまざまな不調を改善するといわれています。

そこで今回は、便秘解消に効果があるといわれているツボの位置や、ツボ押しのポイント、注意点などをご紹介します。

1.ツボ押しで便秘解消できる理由


ツボには血管や神経が集中しています。そのツボを押して刺激することで、血流が良くなったり、自律神経のバランスが整えられるのです。
乱れていた自律神経が整うと、腸の活動も正常に戻ってくるので便秘の解消に効果が期待できます。

また腸のツボを押すことで、腸に関わる神経が活性化します。便の排出を促すぜんどう運動が活発になれば、便秘の解消も期待できるでしょう。

2.ツボ押しを行う際のポイント


《力加減》
ツボを押すときの力加減ですが、「少し痛いけど気持ちいい」と感じるくらいの強さがベストです。
ツボのある場所には少しくぼみがあることが多く、正しいポイントにあたっていれば「痛いけど気持ちいい」と感じられます。

またツボは左右対称にあるので、どちらも同じ力加減で、同じ回数を刺激するようにしましょう。

《時間と呼吸》
ツボを押さえ、ゆっくり息を吐きながら、1.2.3と押し込んでいきます。
そしてツボから手を離さずに4.5.6と息を吸いながら、ゆっくり力を抜いていきます。

深い呼吸を意識してツボ1か所につき、5~10回くらい行いましょう。
息を吐くことで、筋肉の緊張を緩めることができます。リラックスした状態でツボ押しを行うと、体に圧が伝わりやすくなるのです。

またツボ押しをしながら、だんだん体が温かくなり、血の巡りが良くなっていくイメージをすることで、より効果を高められるでしょう。

3.便秘解消に効果的なツボ


自分一人でも手軽にできる便秘解消に効果的なツボをご紹介します。

3-1.即効性が高い!お腹のツボ

便秘の解消に一番早く高い効果が期待できるのは、お腹にあるツボです。
お腹のツボ押しは、腸に直接刺激を与えることができます。

①天枢(てんすう)
天枢は胃腸の調子を整え、内臓全般の働きを活発にするツボで、便秘解消だけでなく下痢にも効果的です。
ツボの場所は、おへその左右両側、およそ指3本分、外側のところにあります。

ツボの位置に、両手の人差し指、中指、薬指をそろえて、指の腹で軽く5秒ほど押し込みましょう。
ゆっくりと息を吐きながら、少し前かがみになるようにしてツボ押しを行うのがコツです。

また軽く押さえながら、上下にマッサージするように動かすと、より効果的です。

②大巨(だいこ)
大巨は便秘の解消だけでなく、生理不順や腰痛などにも効果的なツボです。
ツボの場所は、天枢から指2~3本分下の位置にあります。

ツボの位置に、両手の人差し指と中指をそろえて、指の腹で軽く押さえてじんわりと刺激します。
慢性的な便秘の場合、ツボの周辺が硬くなっているでしょう。優しくほぐすようにツボを刺激すると効果的です。

3-2.手軽に押せる!手のツボ

いつでもどこでも手軽に押せる便秘解消に効果的な手のツボをご紹介します。

①合谷(ごうこく)
合谷は便秘の解消だけでなく、眼精疲労や、頭痛、肩こり、精神不安などにも効果のあるツボです。
手のツボの中でも非常に見つけやすいツボで、全身の痛みが和らぐ「万能のツボ」といわれています。

ツボの場所は、親指と人差し指の付け根の真ん中のところにあります。手の水かきの部分です。
反対側の手の親指と人差し指で、ツボを挟むように押さえて刺激しましょう。

親指の腹で、人差し指の骨に向かって、軽く食い込ませるような感じです。押しながら少し回してマッサージするのも効果的です。

②神門(しんもん)
神門は自律神経の乱れを整えてくれるツボで、ストレスを軽減する効果があり、ストレス性の便秘の解消に特に効果が期待できます。
ツボの場所は、手の内側、小指側の手首の付け根にある骨の筋の間のくぼみです。

反対側の親指で、強めに押します。このツボは強めに刺激しても大丈夫なので、ペン先などを使って押すのもおすすめです。

③支溝(しこう)
支溝はあらゆるタイプの便秘に効果が期待できるツボで「便秘の名穴」といわれています。
ツボの場所は、手の甲側、手首から指3本分ひじ側に下がった中央部分で2本の骨の間にあります。

反対側の親指で、強く真下に押しましょう。少し強めの力で、ゆっくりと揉みほぐすように刺激します。

3-3.足裏にある腸の反射区

足裏には、全身の反射区があります。反射区とは、内臓や各器官につながる末梢神経が集中している箇所のことです。
胃腸など排泄に関する反射区は、土踏まずの周辺に集中していて便秘の解消に効果的なツボがたくさんあります。

たくさんあるツボを一つ一つピンポイントで押すのは大変ですし、指の力では刺激が弱く感じることもあります。
そこで、青竹ふみやゴルフボールなどを活用してみましょう。

青竹ふみを足元において踏んだり、ゴルフボールを足の裏においてゴロゴロしたりするだけで、足裏のツボが刺激されます。
土踏まずを囲むようにコの字に「痛いけど気持ちいい」ポイントを、強めにグリグリと刺激するのがコツです。

便秘の解消だけでなく、疲労回復や心身のリフレッシュ効果も期待できます。
青竹ふみやゴルフボールなどを使ったツボの刺激は、ピンポイントでツボの位置を探し当てる必要もなく、簡単なので大変おすすめです。

4.ツボ押しをするときの注意点


便秘解消のツボ押しを行うにあたっての注意点をご紹介します。

1.あまり強く押し過ぎると、筋肉が緊張して逆効果になります。炎症を起こす可能性もあるので、長く同じ場所を押し続けることも避けましょう。
2.左右対象にあるツボは、どちらも均等の回数、力加減でバランス良く行うようにしましょう。
3.妊娠中、手術後や発熱時など体調の悪い時は、ツボ押しは避けましょう。
4.飲食後30分以内や、飲酒時、入浴前後、サウナに入った後も、ツボ押しは避けましょう。
5.ツボ周辺に、怪我や火傷などの異常がある時は、ツボ押しは行わないようにしましょう。

5.まとめ

便秘解消に効果が期待できるツボをご紹介しました。特に即効性があり高い効果が期待できるのは、お腹にあるツボです。
ベッドの上で行ってもいいですし、トイレの中でツボ押しするのもおすすめです。
どれも自分一人で押せるツボばかりですので、手軽に便秘解消のツボ押しをしてみてはいかがでしょうか?