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「生理前や生理中に、便秘が起こってしまうのはどうして?」

「もし、生理前や生理中に便秘になってしまった場合、改善する方法はあるの?」と思ったことはありませんか?

生理前や生理中に、便秘になってしまう原因で共通しているのは、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンの影響が強いためです。

また、生理前や生理中に便秘なってしまった時は、硬水や食物繊維を積極的に摂取し、マッサージやストレッチで腸を動かすなど10通りの改善方法があります。

さらに、月経周期の前に、毎日しっかりと水分補給する、自律神経を整えるなど体内環境を整えると便秘予防に効果的です。

これから、生理の時期に便秘が起こってしまう原因の詳細や改善方法など詳しく紹介していきます。

1.生理前・生理中に便秘になる原因


まず、生理前や生理中に便秘が起こってしまう原因をそれぞれ紹介します。

1-1.生理前に便秘になる原因

生理前に便秘になってしまう原因は、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンの影響によるものです。

プロゲステロンは、大腸の働きを弱める性質があります。

そのため、生理前にプロゲステロンが分泌されると、大腸の働きが弱くなり、腸内に便が溜まってしまいます。

腸内に残ったままになると、便の水分が再吸収され、硬くなってしまい、上手く通じができない状態になってしまうのです。

1-2.生理中に便秘になる原因

生理中に便秘になってしまう原因は、3つあります。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 出血による血行不良
  • 食欲の減退

それぞれ詳しく紹介しています。

①ホルモンバランスの乱れ

生理前の便秘の原因であるプロゲステロンが、生理中にも分泌されている可能性が考えられます。

また、女性ホルモンはストレスなどの影響を受けて乱れやすく、生理周期通りに分泌サイクルが回らないことがあります。

その結果、生理中にもプロゲステロンのホルモン量がたくさん分泌されてしまい、便秘の原因となるのです。

②出血による血行不良

生理では、不要になった子宮内膜を体外に排出するために、たくさんの血液が必要です。

そのため、血液が優先的に子宮へ送られると、体全体が血行不良状態になり、人によっては腸の活動が弱まってしまい、便秘になる原因を作り出してしまいます。

③食欲の減退

生理痛などの影響があり、食欲がなくなる方もいます。

食事量が少なくなり、食べ物にも偏りが出てくると、排便をスムーズにする食物繊維などが不足して、腸の動きも弱くなります。

また、食事量が少なくなると、便の排出も少なくなるので、便秘気味になってしまう原因です。

2.生理から来る便秘を改善する10個の方法


もし、生理中や生理前に便秘になったとしても改善する方法を10個紹介します。

2-1.たっぷりの水分を摂る

1日に必要な水分は1.5リットルです。

しかし、生理中は黄体ホルモンの影響で水分が不足してしまうため、2リットルを目安に水分補給することを心がけて下さい。

水でしたら、硬水がおすすめです。

硬水には、便の水分量を増やして軟らかくしてくれる作用のあるマグネシウムが豊富に含まれています。

2-2.食物繊維をしっかり摂る

栄養素の中でも、特に不足気味な食物繊維をたっぷり摂りましょう。

食物繊維とは、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があります。

この2つをバランス良く摂取することで、便のかさを増したり、善玉菌の餌を作って、腸内環境を整える効果が期待できます。

  • 水溶性食物繊維を含む食べ物→オクラ、山芋、こんにゃく、海藻類、納豆、ごぼう
  • 不溶性食物繊維を含む食べ物→玄米、ごぼう、納豆、キノコ類、切り干し大根

2-3.発酵食品やオリゴ糖を摂って腸の善玉菌を増やす

便秘改善には、善玉菌を増やして腸内環境を整えていくことが大切です。

発酵食品やオリゴ糖を摂ると、腸で善玉菌の餌になり、働きを活発にさせる働きがあります。

オリゴ糖といえば、甘味料と思う方もいらっしゃると思いますが、食べ物にも含まれています。

食材 オリゴ糖含有量
きな粉 7.0g
ごぼう 3.6g
玉ねぎ 2.8g
あずき 3.1g
そら豆 3.1g
はちみつ 1.5g
にんにく 1.0g
※100g中の含有量

発酵食品は、ヨーグルト、ぬか漬け、キムチ、納豆、味噌、醤油などがあります。

2-4.スプーン1杯のオリーブオイルを摂る

便の滑りを良くして排出を促すために、良質な植物オイルを取るという方法もあります。

そのままでは飲みづらいという時は、野菜ジュースやトマトジュースなどに入れて飲むのがおすすめです。

2-5.サプリメントを利用する

自炊をする時間がない時や、食事の時間が不規則な人は、サプリメントを上手に取り入れてみましょう。

おすすめは、食物繊維と乳酸菌が含まれたサプリメントです。

便秘改善に役立つ成分の入ったサプリメントを使うことで、食事で摂りきれない栄養素を補うのに効果が期待できます。

2-6.ハーブティーで腸内洗浄をする

便秘を改善しながら、宿便まで排泄するのに効果的な腸内洗浄もおすすめです。

腸内洗浄といっても、病院でやるような腸のお掃除ではなくて、ハーブティーを飲むことで腸をキレイにする方法です。

腸内をキレイにするのに効果的なハーブティーの材料は、フェンネルシードや生姜、リコリスなどがあります。

2-7.アロマオイルで便秘改善マッサージ

アロマオイルには、腸の働きを良くして便秘の改善に役立つものがあります。

おすすめのアロマオイルは、以下の5つです。

  • コリアンダー
  • ジンジャー
  • フェンネル
  • セロリ
  • バジル

また、食物からできているアロマは、食べたものの消化と腸の蠕動運動を促進してくれる効果が期待できます。

アロママッサージの方法は、以下の2ステップです。

  • ホホバオイル小さじ1杯に、精油を2滴加えます。
  • そのオイルをお腹に塗って、時計回りにマッサージします。

仰向けに横になって、大腸の形に沿って少し上から強めに押すようにマッサージをすると効果的です。

10分くらいやっていると、お腹がぽこぽこいって腸が動き出すのが分かります。

マッサージを終えたら、少し水分を多めに摂ると、腸の働きが増し、スッキリに働きかけてくれます。

2-8.運動をして腸を動かす

運動をして、筋肉をつけるのも便秘改善に効果的な方法です。

お腹に筋肉が無ければ、便を押し出す力が弱く、スッキリさせるのが難しくなります。

ですので、筋トレやストレッチなどをして腹筋を動かしましょう。

また、ウォーキングなどの有酸素運動で全身を使うと、基礎体温も上がり、通じの改善に有効的です。

2-9.トイレに行く習慣を付ける

最初は何とも感じないかもしれませんが、朝に白湯を飲んだり、腹筋を鍛えるなどの対策を続けていけば、段々腸の動きが良くなっていきます。

そうすると排泄の時間帯である朝に、便意を感じるようになります。

その時に我慢しないことが大切なので、何もなくてもトイレに行って座る習慣を付けましょう。

2-10.便秘薬に頼る

何をやってもダメな時は、下剤に頼る方法もあります。

頻繁に便秘薬を使うと、薬が無くては排泄がしにくい体になってしまうので、たまに使うのがおすすめです。

3.生理周期前に便秘を予防する方法


最後に、生理前や生理中に、便秘で悩まないようにするための予防法を4つ紹介します。

①腸内環境を整えておく

日頃から、食物繊維や発酵食品をしっかり摂って、善玉菌の多い良好な腸内環境を作っておきましょう。

②毎日の水分補給をしっかり

生理前に水分不足にならないよう、毎日しっかりと水分補給をしておきましょう。

普段から便秘気味な人には、便秘茶での水分摂取もおすすめです。

③運動する習慣をつけておく

日常的にストレッチやウォーキングなど軽い運動をする習慣をつけておきましょう。

運動をすることによって、血流を良くし、適度に腹筋をつけて、腸の蠕動運動が円滑に行える体内環境を整えておくことが理想的です。

④ストレスをためない

強いストレスがかかることで自律神経が乱れて生理不順などを引き起こします。

リラックスできる時間をとって、できるだけストレスを溜めこまないようにしましょう。

4.まとめ


生理前や生理中に便秘が起こってしまう原因は、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンの影響が強いためです。

プロゲステロンの影響をできるだけ弱くするためにも、日頃から腸内環境を整え、ストレスを溜めないことが大切です。

生理前や生理中の便秘を改善して、スッキリとした毎日を過ごしましょう。